何度も通院する歯医者だからこそ雰囲気も大切

小さな頃から一番嫌いだったのが歯医者です。幼稚園や小学校に通っていた頃には、待合室へ聞こえる「キーーーン」というドリルの高い音を聞いただけで、母親の膝の上でシクシク泣いていた思い出があります。それでも先生や助手の方たちはとても優しかったので、なんとか通院を続けることができました。

大学生になって一人暮らしを始めたある日に虫歯が痛み出し、アパートの周辺で歯医者を探す必要に迫られました。当時はネットで口コミを探すなどということはできず、なんとなくで歯医者を決めたのですが、これが大失敗。綺麗な見た目とは裏腹に、先生が常にイライラしては歯科助手の若い女性に八つ当たりしているという最悪の雰囲気でした。初めて訪れたときにたまたま言い争いをしているだけかと思ったのですが、2回目も3回目も状況は変わらず。助手の作業が少しでも気に入らないと「チッ」と患者の前で舌打ちしたり、大きなため息をついたりするのです。本当にしっかりと治療に専念してくれているのか疑問でした。そんな空気感は全てのスタッフに伝染しているようで、誰しもがイライラしている感じ。明らかに患者さんが申し訳なさそうに治療してもらっている風でした。

もう2度とこの歯医者には通いたくない、と思いながら大学生活を続けていたのですが、3年生になった頃にその歯医者は無くなってしまいました。移転したのか廃業したのか定かではありませんが、私の中では当然としか思えませんでした。