初期費用を抑えられる樹木葬

お墓にかかる費用は地域や内容によりさまざまですが、墓地に墓石を建てる一般墓の場合、墓石の代金と墓地を使う永代使用料の全国平均額は200万円弱です(2015年と2016年)。これは、ある出版社が葬儀やお墓の情報を集めた結果のデータです。一方、樹木葬の場合、初期費用は40万円以下で、毎年の管理料は不要です。

お墓といえば「墓地に墓石(墓碑)を建てて、先祖代々守っていくもの」というイメージが強いのです。しかし最近はライフスタイルや家族のあり方に対する考えが多様化し、それに合わせたタイプのお墓が登場しています。最近人気の「樹木葬(樹木墓)」と呼ばれるお墓もその一つ。樹木墓とは、墓標の大木の周りに100体規模で納骨するタイプで、小高い丘のような場所に墓の目印となる樹木を植え、その周辺に納骨・埋葬する墓のことです。つまり、樹木や草花に囲まれた庭園のようなお墓です。
お墓を選ぶ際には自分なりのこだわりを重視して選ぶという人が増えています。さきの出版社の2016年の調査では、墓地・霊園を選ぶのに一番重視した要素として「一般墓か樹木葬かなど、お墓のタイプ」が全体の23.4%と最も多い回答となりました。ここで、霊園とは、公園風の共同墓地のことです。「お墓参りに行きやすいといったアクセスのよさ」が18%、「園内の雰囲気」が12%でした。こうした利用者のニーズを反映して、樹木墓が東京都の多摩地区の霊園で導入されています。また、樹木墓の場合、100体規模で納骨できるので、墓地の過密状態を緩和する目的もあるようです。